« 2006年10月 | トップページ | 2007年3月 »

2006年12月29日 (金)

タブレットでお絵かき

一昨日、タブレットを買いに行きwacomのintuos PTZ-630というのを買いました。

いろいろお絵かきソフトをチェックしてSAIという評判のいいソフトをダウンロードして描いたところ、これが私には一番描きやすいよーです。ま、ためし描きでベルばらのシーンをらくがきー。(下手です。タブレットに慣れてないこともあるけど。もっちろん、ベルばらに関して言えば1000回以上読んでるとか全てのシーンをスケッチブックに描きつくしたという諸姉諸妹の方々には到底及びません。)

Sepia_1

| | コメント (2) | トラックバック (2)

2006年12月26日 (火)

ベルサイユはパリの南西19キロ

ウィキペディア フランス語版が面白くてずっと引いてしまっています。http://fr.wikipedia.org/wiki/Versailles#G.C3.A9ographie

Yasukun_3  うーむ、ベルサイユはパリの南西19キロか。酔って喧嘩した後、アンドレはオスカルを抱っこして19キロを歩いたわけね。東京でいうと千葉方面では船橋、埼玉方面では浦和である。で、できない・・・ いや、不可能ではないんだけど・・・ パリっ子のお嬢さん方は、このシーンを見てさぞかし感動しただろうなあ。ロザリーが裸足で歩いた距離でもあるんだけどね。

フランス語版ベルサイユのばらは、なんつーかある種の臨場感があります。いや、まあ、日本語で読むと多少とも虚構性が高くても平気なんだけど、やっぱり自分の国の歴史となるとそう滅茶苦茶なことはできないっというか・・。

19キロ気を失ないっぱなしというのも無理があるな。やっぱり狸寝入りか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他の登場人物

えーっと、それから

4.マリー アントワネット

5.ハンス アクセル ド フェルセン

6.マルティーヌ ガブリエル ド ポリニャック

7.ロザリー ラモリエール

8.ベルナール シャトレ

9.ジャンヌ ド ラ モット

10.アラン ド ソワソン

となってます。ここまでが主要人物らしい。一応読んだけど、もう面倒くさくなったから訳さない。リクエストがあれば日本語訳書きます。

Hans Axel de Fersen のハンスは、Hを発音しないフランス人にとって難しい名前です。

語尾のsも発音しないので、アンになってしまう。そのせいかアクセルが使われることが多いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ベルばら主要人物 3.おばあちゃん

なんと、3番目の主要人物は、おばあちゃん(ばあや)なんです!!!

マリーアントワネットでもフェルゼンでもありません!

どびっくり。

  • « Grand-mère » : On ne connaît pas le nom de cette vieille dame qui sert chez les Jarjayes.
  • おばあちゃん:ジャルジェ家で働くこの老夫人は名前がわかりません。

    (え?ちょっと待て!マロン・グラッセというれっきとした名前があるはず・・。っと思ってKana版La Rose de Versaillesを見ると老画家のセリフ Bonjour, Madame "Marron Glacé"になっている。"でくくられているんですね。これはもしかしてマロン・グラッセというのはフランス人にとって人の名前には思えないんじゃ?日本語でいうと、「こんにちは、”栗きんとん”さん」みたいな感じ?愛称にしか思えない名前か?くーーー!!)

    C'est la grand-mère d'André, mais Oscar la considère un peu comme la sienne.

    それはアンドレの祖母です。しかし、オスカルも彼女を彼女自身の祖母のようにちょっと思っています。

    (Kana版La Rose de Versaillesでは、オスカルもレニエ将軍もgrand-mèreと呼んでいます。フランス語のgrand-mèreは日本語のおばあちゃんと同じで祖母の意味と年老いた夫人の両方の意味があるのでこれでいいわけです。乳母nourriceというフランス語ももちろんありますが、ばあやはレニエの乳母かもしれないけど、オスカルの乳母ではないわけでこれは使えない。フランス語版ではオスカルもアンドレもgrand-mèreと呼んでいるので、二人は従兄妹のような雰囲気もあります。)

    Cette petite femme dévouée au cœur d'or mais au caractère bien trempé (surtout quand il s'agit de punir son petit-fils) ne peut s'empêcher, malgré les consignes du général de Jarjayes, de considérer Oscar comme une jeune fille : elle lui confectionne même des robes, dont Oscar n'en portera jamais qu'une seule, et qui serviront finalement à Rosalie ; Grand-mère s'attache d'ailleurs à la jeune fille comme si elle avait toujours fait partie de la famille.

    この小柄な女性は美しい心の献身的な、しかし筋金入りの性格で(とりわけ孫息子を罰する時には)、ジャルジェ将軍の命令にもかかわらず、オスカルを少女のように思うことを我慢することができない。彼女はオスカルのものであるドレスさえ作っている、オスカルは一度きりしか纏わなかったけれど、そしてそのドレスは最後にはロザリーが着ることになる。おばあちゃんは、その上、家族の一部にするかのように常にこの少女に接している。

    A la mort d'André et Oscar, elle meurt de chagrin.

    アンドレとオスカルの死に際して、彼女は悲しみに死す。

    くくく、不覚にも涙が・・・そうだよねえ。アンドレのおばあちゃんがいなかったら、いや、おばあちゃんがオスカルさまをお嬢様として育ててくれなかったなら、オスカルは女の心を持つことができなかっただろうし、この物語は成立しなかった。いやー、フランス語版いいですよぉー。おばあちゃんを3番目の主要人物にもってくる読者にも感動した。

    | | コメント (0) | トラックバック (0)

    ベルばら主要人物 2.アンドレ

    二人めの主要人物はアンドレです。さっそく行きましょう。

  • André Grandier : Depuis ses 7 ans, André est élevé par sa grand-mère qui est domestique chez les Jarjayes.
  • 7歳から、アンドレはジャルジェ家の奉公人である祖母によって育てられます。(ちょっと待て、アンドレが引き取られたのは8歳だ!・・という突っ込みはおいといて)

    Il est pour Oscar un camarade de jeu, un partenaire à l'épée, un ami et un confident, presque un frère. Mais en devenant adulte, il se rend compte que c'est de l'amour qu'il ressent pour elle, et souffre énormément en la voyant amoureuse d'Axel de Fersen.

    彼はオスカルのための遊び仲間、剣の相手、打ち明け話のできる友達、ほとんど兄、です。しかし、大人になって、彼は彼女に対して抱いていたのが愛であることに気づきます。そして彼女のアクセル ド フェルセンへの見え見えの恋に途方もなく苦しむのでした。

    Prêt à donner sa vie pour elle, il perd la vue en l'aidant à capturer le Masque Noir, sans jamais le lui révéler.

    彼女のために人生を捧げることができる状態にある彼は、マスク ノワール(黒い騎士)を捕らえるために彼女を助けて、視力を失います。決してそのことを彼女に明かすことなく。

    Quand Oscar répond enfin à son amour, tous deux sont emportés dans les batailles de la Révolution française et André meurt le 13 juillet ; Oscar ne lui survivra qu'un jour.

    オスカルがついにその愛に答えた時、二人ともフランス革命の戦いの中に奪われます。アンドレ7月13日に死す。オスカルは一日だけで彼を追っていくでしょう。

    という内容です。やっぱり自分の国の歴史だけあって、フランス革命時の記述がちょっと違う。混乱の中に二人とも死んでしまうという感じか?愛に生きているのはアンドレだ!

    | | コメント (0) | トラックバック (0)

    ベルばら主要人物 1.オスカル 

    Personnages principaux  主要人物紹介

    最初の主要人物はオスカルです。まあ、これは当然でしょう。

    • Oscar François de Jarjayes : Oscar est la sixième fille du général Rainier de Jarjayes. オスカルは、レニエ ド ジャルジェ将軍の6番目の娘です。

    Mais celui-ci, lassé de n'avoir eu que des filles, décide de l'élever comme un garçon et de lui apprendre l'art du combat pour qu'elle lui succède dans la garde royale.

    しかし、娘しか持てなかったそのことが少年のように彼女を育てようと決心させました。そして近衛隊で彼女を跡継ぎとするために戦いの技術を彼女に仕込みました。

    Si Oscar s'habille et se comporte comme un homme (elle ne portera une robe qu'une seule fois dans sa vie), elle a néanmoins le cœur d'une femme et tombe successivement amoureuse d'Axel de Fersen et d'André Grandier.

    オスカルは男のように装い、振舞っているのに(彼女は生涯一度のみしかドレスを纏わないでしょう) それにもかかわらず、彼女は女の心を持ち、相次いでアクセル ド フェルセンとアンドレ グランディエとの恋に落ちます。

    Bien qu'elle ait servi durant toute sa vie la famille royale, son caractère passionné et son sens aigu de la justice la poussent à adhérer aux idées révolutionnaires, et à diriger finalement l'assaut de la Bastille le 14 juillet 1789, combat dans lequel elle trouvera la mort.

    彼女は 生涯を通じて王室に勤めているにもかかわらず、彼女の情熱的な性格と正義に対する鋭い感覚は、彼女を革命の精神に同意させ、最後には1789年7月14日のバスティーユ襲撃を指揮して、その戦いの中で死を迎えるのです。

    とまあ、オスカルさまに関してはこんな感じです。結構いいんじゃないでしょうか?主体的に革命に臨んでいくところがちゃんと書いてある。

    | | コメント (0) | トラックバック (0)

    フランスでのベルばらの評判

    フランス語版 ウィキペディアには、ちゃんと”ベルサイユのばら”の項目があります!

    http://fr.wikipedia.org/wiki/La_Rose_de_Versailles

    ここに紹介されている文は、明らかに、Kana版Misatoさんの訳されたLa Rose de Versaillesのファンの方が書いています。とても面白いので訳してみます。

    Bref résumé de l'histoire  あらすじ

    L'histoire de La Rose de Versailles se déroule à la fin du XVIIIe siècle en France.

    ベルサイユのばらは18世紀の終わりフランスを舞台に繰り広げられるドラマです。

    Oscar est une jeune femme élevée en garçon par un père excédé de n'avoir que des filles.

    オスカルは少女で、娘を得ることがかなわなかった父によって少年として育てられました。

    L'éducation militaire d'Oscar lui permet de devenir le capitaine de la garde royale, chargée de la protection de la jeune dauphine Marie-Antoinette.

    オスカルに施された軍隊式教育は彼女を、若き王太子妃マリーアントワネットの護衛という重荷をもって近衛隊の大尉になることを許します。(直訳ですみません)

    Aux côtés d'Oscar, il y a André, son ami d'enfance, secrètement amoureux d'elle.

    オスカルのそばには、アンドレがいます。幼友達で彼女のひそかな恋人です。(をいをい!)

    Ensemble, ils devront affronter les premiers troubles annonçant la Révolution française.

    彼らは一緒にフランス革命を告げる最初の動乱に立ち向かうことになります。

    Une partie des personnages s'inspire de personnages historiques : le Chevalier de Jarjayes (Oscar François de Jarjayes), Marie-Antoinette d'Autriche, Hans Axel de Fersen, Martine Gabrielle de Polignac, Jeanne de la Motte.

    人物のある部分は歴史上の人物から着想されています。ジャルジェ騎士,マリーアントワネット,ハンス アクセル ド フェルセン,ジャンヌ ド ラ モット

    これがあらすじです。うーん、こういうふうに読まれているのか。

    登場人物紹介はもっとすごいんです。次に訳してみます。

    | | コメント (7) | トラックバック (0)

    愛ある翻訳者

    インターネットでいろいろ調べた結果、ベルサイユのばら フランス語版はMisato Kakizaki-Raillard さんという方が訳されているようです。

    http://www.mangakana.com/page.cfm?ContentId=547

    Misato Kakizaki-Raillard : Je suis venue à la traduction français / japonais parce que je suis japonaise, mais je suis née en France, c’est donc naturellement que j’ai cette double culture, et j’ai suivi une double scolarité. J’ai quand même fait japonais aux Langues Orientales. J’ai commencé par faire de la traduction de mangas, du japonais au français, là je travaille depuis à peu près 8 ans avec les éditions Kana, et plus récemment je fais du sous-titrage de dessins animés.

    フランス生まれの日本人。ごく自然に二つの文化と学校生活を送ったとのこと。それでもやはり東洋言語の日本語をしている。Kana出版社で漫画のフランス語翻訳を8年近くしている。最近はアニメーションの字幕をつけることもしているとのこと。

    フランスにおける日本のアニメ及び漫画の普及率は高く、英語圏よりずっと様々なジャンルの漫画が翻訳されています。ファン層も濃いです。しかし、インターネットはすごいです。

    フランス語のウィキペディアが読めることがわかって、セピアを引いてみました。

    http://fr.wikipedia.org/wiki/Sepia

    フランス語のSepiaはイカの墨色というより、イカそのものを指す言葉だった。この途端、私の脳裏にはあの感動的な愛の告白シーンの背景にイカが泳ぎまわる光景が!!昨日はオスカルさまのお誕生日だったというのになんてこと・・

    http://en.wikipedia.org/wiki/Sepia_tone

    英語では第一義の意味がイカではなくて、古い写真の色なんだけどねえ。

    んーっと、このブログを移そうかと思っています。最近お絵かき掲示板なるものを発見しました。(遅いって・・)タブレットを買えば、こういう光景を落書きしながら書き込みできるんだな~っと。

    セピア色を緑色と信じていた友達が多い理由ですが、これは1972-3年当時のマーガレットコミックス7巻の表紙のアンドレの髪が緑色だったことに起因していると思われます。全国の小学生に刷り込まれましたね。あと、フランス人の友人とオタク話をする際、”日本のアニメの登場人物には突拍子もない色が塗られているが何故だ?日本にはあういう髪の色の人間がいるのか?”とかよく聞かれます。

    最近は、”うん、秋葉原やビックサイトに行けば会えるよ”と答えてますが、昔は”物語をわかりやすくするために可哀想な人物の髪は青とか緑に塗られている”っと平気で答えていました。本当のところはどうなんでしょう?どなたかわかる方、教えてください。

    ついでに 黒ぶどうの髪の代わりに使われているJaisも引いてみました。

    http://fr.wikipedia.org/wiki/Jais

    こっちは炭化して化石状になった宝石のようで、青くメタリックに反射して黒く光るそうです。

    セピア色の化石が使えなかった分をこちらで補っているようです。Misatoさん、えらいです。フランス語版 ベルサイユのばら 本当に名訳です。

    | | コメント (0) | トラックバック (1)

    2006年12月18日 (月)

    身体を言う言葉

    「好きだから知らないまにいじめてしまう・・・・はは・・・ケツの青いがきのすることだよ」

    とアランを揶揄するアンドレのセリフですが・・・

    ケツの青いがき=おしりの蒙古班  モンゴロイドじゃないんだからー  と私は子どものころから突っ込んでいました。

    フランス語版ではさすがに

    Tu es amoureux d'elle, alors, inconsciemment, tu la provoque... haha... C'est bon pour les gamins ça!

    「お前は彼女に恋している人だ それで 無意識に彼女を挑発している、はは、それは腕白小僧のすることだ(直訳)」 

    になっていました。よかった。

    「あの胸に わたしはいままで平気で顔をうずめてきたのか あの胸に」

    Son torse... jusqu'à présent, m'étais-je toujours appuiyée...contre lui sans rien ressentir?     contre son torse...

    彼のトルソー 今まで私はいつも何も感じることなく自分をもたせかけていたのか、彼のトルソーに(直訳)

    Son torse 彼のトルソー トルソーは胴体だけの彫刻を指したりします。上半身、肩・胸から胴の身体全体をいう言葉。日本語よりぴったりした表現だと思う。というか日本語にはこういう胴体全体をオブジェのように言う言葉がないんですね。

    「私の知っている唇は」

    Les lèvres que je connais

    Les lèvres くちびるは複数です。フランス語では上くちびると下くちびるを別に数えているんですね。もっと言うと、くちびるの範囲は日本語より広いです。日本語ではくちびるは赤唇縁(口紅を塗る範囲)を指してますが、フランス語のLes lèvres は口の上、口ひげが生えている部分も指します。Les lèvres は上下の唇の内側も含んでいる感じですね。口吻部?いや、日本語のくちびるとは範囲が違う。

    Les lèvres que je connais... sont plus fortes plus moelleuses... elles fondent sur les miennes comme si elles m'aspiraient...

    私が知る唇は、より強くて、より柔かく、 あたかも私を吸い込むかのようにその唇は私の唇を形成する。(直訳すぎ~)

    うーん、ある意味、唇が主語ってすごい表現だ。しかも動詞はcomme si 節以外は全部現在形。現在形は不変の状況を表すので、私が知りうる唇は過去未来永劫これしかないっという感じ?

    Le baiser que je connais...

    私が知っている口づけ Le baiser ですね。

    | | コメント (0) | トラックバック (1)

    セピア記念日

    セピアといえば、ほら、もちろんあれですよ。

    「見果てぬ夢よ 永遠にこおりつきセピア色の化石ともなれ」

    ですよ。

    ところがフランス語版にはセピア色の記述がありません。

    Sepiaはもちろんフランス語なんですが。実は私、美大生だった分際でありながらかなり大きくなるまでセピア色がどんな色か知りませんでした。これは私だけでなく、美大の寮には大学に入って初めてセピア色を知ったという人が少なくなかった。私も含めて、セピア色を緑色の一種と誤解していた人のなんと多かったこと。セピア色は黒に近い濃い茶色です。

    Réve infini... Fige-toi à jamais deviens fossile... 果てしない夢、お前に永遠に凝固して化石となれ 

    というのがここのフランス語訳です。

    では何故、フランス語のSepiaが使われていないのでしょう?これはですね、たぶんSepiaのイメージが良くないから。Sepiaはイカの墨色なんですね。

    「見果てぬ夢よ 永遠にこおりつきイカの墨色の化石ともなれ」

    うわー、ダメだ。イカの墨、ロマンチックなシーンが台無しです。というわけでフランス語版では残念ながらセピア記念日と呼べないです。

    もう一つ、色の話

    「黒ぶどうの髪」 これもないんです。黒ぶどうは髪を形容する言葉としては不適切なのか?

    Tes cheveux noirs de jais, ton seul oeil qui brille telle une obsidienne...

    「お前の漆黒の髪、 お前の黒曜石のような輝くたった一つの瞳」

    になっています。黒曜石はune obsidienne です。

    | | コメント (0) | トラックバック (0)

    2006年12月17日 (日)

    ベルサイユのばら フランス語版

    前に更新してから2ヶ月以上も経ってしまいました。季節労働者なので、今週末ようやく冬季休業期間に入りました。

    報告がのびのびになってましたが、ベルサイユのばら フランス語版をAMAZON EUで購入しました。送料込み 61.92ユーロ! 重さ 上下巻+番外編 3冊で2.63キログラム!

    http://www.bedetheque.com/serie-5256-BD-Rose-de-Versailles-(La).html

    私が購入したのは 2ème Edition 2版です。2002年にブリュッセルで出版されています。

    売れとるんかー。

    こういうのは何ていうんでしょうか?逆輸入じゃなくて逆輸出?

    *これを書いている私の情けないフランス語力について・・

    子どもの頃、祖母から少し教わり、高校から大学にかけてアテネフランセで学ぶ。大学4年までに高等科1年まで終了。中等後期のみavec Eloge をもらう。が、その後10年ほど全くフランス語に触れない時期あり。今の職についてからフランスに行く機会が増え、15年ぶりに大学3年次の夏に40日間夏期講座に行った時のルームメイトAさんに再会。彼女はフランス人の額縁を作る方と結婚し、フランスの美術館の公認ガイドをしている。当然ながら日本人と結婚した私のフランス語力はその後全く伸びることはない。

    というわけで ベルサイユのばら フランス語版 いやー、これがイイんですよー。

    えーっと、まず何から書きましょうか。

    Oscar とAndré から。

    日本語だともちろんオスカルとアンドレでどちらも4音節ですが、Oscarだと2音節半,Andréだと2音節。短い音節でAndré, André と繰り返されると日本語で読むより全然いい感じです。Oscarの方はcarの部分がゆっくり発音されるのでさらに良い。

    どちらも母音で始まるので、Mon Oscar (俺のオスカル)と Mon André(私のアンドレ)がenchaînementしてくれてmonoscar と monɑdre になるのも綺麗だ。André, Mon André(アンドレ、私のアンドレ)は、なんとたったの5音節で言えてしまう。

    *enchaînement フランス語の調音規則 フランス語では子音で終わる語の次に母音ではじまる語がくる場合、発音される語末の音と次にくる語頭の音と結びつけて発音します。この現象を アンシェヌマン といいます

    ロザリー 日本語で読んでいる時はロにアクセントを置いて読んでいるのに、Rosalieとなるとlieの方にアクセントがあることに気づいたりする。

    *性数一致

    これは後で詳しく述べますが、フランス語では性数一致するのでオスカルが女性として振舞っているのか男性として振舞っているのか、また女性として見られているのか、男性として見られているのかがたいへん重要です。

    このフランス語翻訳者の方はMisato氏 絵の方の翻案は Eric Montésinos氏 となってますが、思うにこの方はアンドレファンですな。アンドレのセリフの翻訳にはたいへんな愛を感じます。最初っからアンドレはオスカルを女性形で呼んでます。

    Tu es bête! idiote! imbécile!  このとんま まぬけ どじ idioteが女性形 男性形ではidiot

    こんなところまで女性形で呼ばなくてもと思うんですが・・まあ、女性として完全に意識しているということでしょう。アンドレのセリフは最初から最後までオスカルを女性扱い。彼だけはOscare(オスカルの女性形・・そんなものありませんが)と呼んでいるのではと思ってしまう・・。

    反対にオスカルの父 ジャルジェ将軍 Général de Jarjayesは、Oscar mon fils ”オスカル、我が息子よ” に始まって オスカルに結婚を勧めるまでずっと男性形で通します。ちなみにオスカルの母 ジャルジェ夫人の呼びかけは Oscar mon enfant ”オスカル 我が子よ” ma fille 我が娘と呼んであげられないところが涙です・・・。

    最初、通しでざっと読んだ時、日本語と最も印象が異なったのがこの点で、アンドレとジャルジェ将軍との会話が面白いです。アンドレとジャルジェ将軍との会話はあんまりないんですが、

    オスカルがゲメネ公爵と決闘になるのを止めるシーン

    アンドレのセリフ

    Monsieur de Jarjayes! Empêchez cela! ムッシュー ジャルジェ この事態を妨げてください。日本語原文”旦那様 止めてください” 彼女 la を止めてくださいではなく 中性の指示代名詞celaを使っているところがうまい。

    これに対してジャルジェ将軍は、「”彼”が決闘できないようなら跡継ぎにしなかった」と言ってます。

    次、オスカルがフランス衛兵隊に入る時、アンドレを護衛につけるシーン

    Protège-le jusqu'à ce que cet orgueilleux s'enfuie parce qu'il s'est fait casser le nez!

    「この”傲慢者(男性形)”が、”彼の”鼻を折られて逃げ出すまで”彼を”守れ!」

    とまあ、オスカルを表すのに男性形を3回繰り返すほどの徹底ぶり、恐るべし、フランス語版ジャルパパ。

    こんな調子なので結婚を勧める時もいきなりの子ども扱い。

    C'est de la Tyrannie! ”横暴でございます!” のセリフがものすごく妥当な感じ。封建親父ジャルパパ!

    それだけに

    ジャルパパに成敗されそうになるオスカルを助けるために将軍を短剣で刺そうとするアンドレのシーンのセリフはすごい。

    ちなみに”成敗する”をフランス語でどう訳しているかというと

    Je vais corriger moi-méme. ”私が自分自身で修正する。”

    になってます。

    アンドレがジャルパパの腕をひねり上げたシーン

    Lâche-moi, André  ”放せ アンドレ”

    Jamais ”断じて” 

    ここでのアンドレのセリフはJamaisなんですよー。否定の最上級。英語でいうneverです。この人はねぇー、オスカルのブラウスをビリビリした時にオスカルに同じセリフ Lâche-moi, André  ”放せ アンドレ”と言われた時は、ただのNon!! だったのにですよー。

    Je t'ordonne de me lacher. 私はお前に放せと命令する。

    Je ne lacherai pas! 放すつもりはありません。

    Dans ce cas je t'affronterai aussi!! それならお前とも敵対する!!

    Très bien!! たいへん結構!!

    Mais avant... Je vous poignarderai et j'emmènerai Oscar... 

    けれどその前に、私はあなたを短剣で刺し、オスカルを連れていきます。

    とまあ、たいへん強い会話が交わされます. poignarder qn dans le dos 後ろから人を短剣で殺す(卑劣に人を裏切る)という意味もあるんですね。

    アンドレ 大恩ある旦那様になんてことを。2週間後のバスティーユ襲撃を待たずして、ジャルジェ家では革命が起きてしまったー!!という感じです。

    Je veux seulement vous donner ma vie  en echange de celle d'Oscar même si dix de mes vies ne suffiront jamais à remplacer la sienne...

    私はただあなたが私の命とオスカルのそれを変えてくれることを望んでいる、10の私の命でも”その彼女のもの”と取り替えるのには決して充分でないだろうけれども。(直訳)

    ここで初めてアンドレがジャルジェ将軍にオスカルのことを女性として伝える表現が出てきます。

    でもって 「お前を殺せば、ばあやも生き延びてはいないだろう。」と続き

    Tu es trop rusé... お前は悪賢すぎる。(日本語では「知能犯め」ですね)

    となります。

    最後に廊下でアンドレとジャルパパの交わす会話

    Est-ce qu'Oscar se rend de nouveau au régiment?

    オスカルは新しい連隊に行っているか?

    Ses sordats n'obéissent qu'a elle.

    兵士たちは、”彼女”にしか従いません。

    私はここを最初に読んだ時、ぶっとびましたー。うっわー、アンドレ、旦那様に向かってもう”俺の女”呼ばわりー?原文は「オスカルの言うことでなければききません」ですから、わざわざ彼女elleを入れる必要はないんです。

    その後、「ただお前が貴族であったなら」というセリフがくるんですね。

    Deviens son ombre... Et tant qu'il y aura de la lumière, suis-la comme son ombre.

    影になれ、光ある限りその影のように”彼女”に付き添え。

    というジャルパパのセリフがきます。うん、やったね。衛兵隊での護衛を命じた時は「”彼”を守れ」ですから。「”彼女”に付き添え」ということは、女としてのオスカルを

    Je compte sur toi... お前に頼んだぞ ということです。

    アンドレの答えは

    Vous pouvez.

    の後は省略されてますが、Vous pouvez tout sur moi... すべて私にお任せください。という意味ですねえ。

    なんだぁー、アンドレ、婿として認められてんじゃん。いや、日本語でももちろんこのシーンはジャルパパから恋人同士の黙認を得た感じではあるんですが、フランス語版はジャルパパがそれまで超封建親父だっただけに晴れて女としてのオスカルを引き渡された?という感じです。

    えーっと、アンドレの下克上物語? アンドレ確信犯、悪賢いヤツ?

    えっとベルばらってそういう話でしたっけ?

    | | コメント (14) | トラックバック (0)

    « 2006年10月 | トップページ | 2007年3月 »